国際エイズ会議参加レポート

2025.03.31

SWASHのメンバー3名が、2024年7月22日~26日に、ドイツ ミュンヘンで開催されるAIDS 2024(the 25th International AIDS Conference、第25回国際エイズ会議)に参加しました。

グローバルビレッジ入口

動画は日本の近年の性産業についてと私たちの取り組みを発表したものです。
国際エイズ会議とはHIVに関する医療者や製薬会社、HIVの施策対策層の当事者やNGOが世界中から集まる大規模な会議です。
広い会場には様々なブースが出展されていますが、私たちが主にいたのは市民団体が多く出展するグローバルビレッジでした。そこにセックスワーカーをテーマにしたブースもあり、世界中のセックスワーカー団体や個人が集まります。お互いの取り組みを報告し合った
り、ポスターを作るユニークなワークショップの開催も。


ポスター作りワークショップ中

今回は、買春処罰法(性的サービスを利用する人を罰する法)はセックスワーカーへの人権侵害であるとして、フランスのセックスワーカーや法律家が連帯して起こした裁判の記者会見もありました。この裁判は負けましたが、買春客を処罰する法律が結果的にセックスワーカーの安全や健康に悪影響を及ぼしていることは認められた画期的なものです。セックスワーカー達が自ら「私たちが望むのはセックスワークの非犯罪化である」と言い切る姿にはとても勇気づけられました。

グローバルビレッジは無料で入場できますが、製薬会社のブースエリアや医療者や政治家が発表する会議場はとても高い参加費が必要になります(国の経済状況によっても価格に違いがあります)。
製薬会社の都合によってお金のバリアで治療薬へのアクセスに差があることなどに当事者達が集まってエリアを越境しデモを行うこともあります。

自分たちの要望や不平等への抗議を届ける場としても機能します。特にアフリカからの参加者達はデモや意見を述べる時にも歌や踊りで表し、とても力強いものでした。


会場で行われたセックスワーカーのデモ。セックスワーカーのモチーフ「赤い傘」を持って。

私たちが発表する時には、国際会議に参加している日本の製薬会社の方々に連絡し見に来てもらいました。
日本に限りませんが、セックスワーカーの市民活動の大半は人の数も資金も場所も不足しています(私たちも助成金や研究費で参加が可能になりました)。
しかもこうしたことは隣接する分野間でもあまり知られていません。
なので今回は見にきてもらい、「知らないことが多かった。これからも情報共有などをして協力できることがあれば」と仰ってもらえたのはとても大きな成果でした。

国や地域によってセックスワークを巡る法や環境に違いがあっても、私たちセックスワーカーの背景は多様で、どんな背景も軽んじられることなく安全や健康が守られる仕事の環境にしたいというのは集まったセックスワーカーにも共通していました。私たちのお仕事が安全に健康に働く事ができる環境を、というのは全然ガンガン言っていいことだなと改めて勇気をたくさんもらえた国際会議なのでした💛

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