生活保護・福祉支援 Q&A

2022.03.30

（「キャバクラ・風俗関係者オンライン勉強会&交流会～コロナ禍で先行きが見えない今だから繋がりを～」（主催・ハピママメーカープロジェクト、2022年1月30日開催）レポートvol.1「確定申告 Q&A」とvol.2「風営法 Q&A」の続きです。）

生活保護、福祉支援などの紹介　東洋大学・関屋光泰先生より

最後は、東洋大学の関屋先生によりお金や生活に困ったときに使える福祉サービスについてお話しいただきました！

Q「来月からは働き口があるけど、今月だけ働く場所がなくて大変」など短期的に生活費に困っている場合に使えるサービスはどんなものがある？

A
①生活福祉資金貸付制度
これは貸付なので、返済する必要があります。しかし、生活が不安定で来月以降働く場所が決まっていないという方などにはむいていないと思います。この制度の窓口は、社会福祉協議会になります。

②住居確保給付金
こちらは給付なので返還の必要がありません。もともと原則3か月が給付期間となっていましたが、現在では12か月まで延長可能となっています。もともと、離職者、休業者が対象でしたが、「仕事が減った」ということが明らかでしたら、給付対象になる可能性があります。窓口は、それぞれの地域によります。しかし、こちらも12か月という時間制限があるので、身体を壊して長い間働くめどがつかないなどという場合は生活保護の方が適切ではないかと思います。

Q生活保護を申請する時の持ち物について教えて下さい

A家賃が分かる書類、預金通帳、本人確認書類（免許証など）、収入が得分かる書類（給与明細、年金証書など）、印鑑が持ち物になりますが、持参しなくても生活保護を申請することは可能です。（あとからの提出も可能です。）

Q生活保護を受ける時に、親や兄弟にバレるの？

A扶養照会というシステムがあります。生活保護は、原則として近親者など仕送りをしてくれる人がいる場合は受けることができません。なので、周りに仕送りをしてくれる人がいるかどうか調べるというのが扶養照会になります。ただし、DVで家族から逃げてきたなどの事情がある場合、扶養照会しないでもらうようにするなどは相談できます。

Q収入や仕事を言いたくないのですが、言わなくても申請できますか？

Aそれはできません。収入がある場合、その収入分を生活保護の基準額から差し引いた額があなたの生活保護費として支給されます。つまり収入額や収入源を明らかにしなくてはならないということです。収入やお仕事を隠したいということは無理になります。しかし、家族に生活保護について言いたくないということは相談できます。

Q申請に行くのがこわいのですが…

A生活が苦しい、このままだと体やこころを壊す、というような人は、難しいとは思うが生活保護を考えてみてほしいです。一人で行くことに抵抗がある場合、ナイト産業を守ろうの会さんのような申請同行をしてくれる支援団体を頼るのも一つの手です！

Q病院に行くのにお金がかかるのでなかなかいけません。

A医療については、「無料低額診療」という別の制度もあります。しかし、無料低額診療を行っている診療所、病院でしか、無料もしくは低額で診療を受けられないので注意が必要です。市町村の窓口や社会福祉協議会に問い合わせてみてください。

最後に

店とのトラブル、お金のこと、生活費のことで困り事があったら、SWASHや今回紹介した団体さんにご連絡してみてください。力になりたいと思います。
お話を聞かせていただきましたハピママメーカープロジェクトさん、高橋先生、佐藤先生、関屋先生、ありがとうございました！
（SWASHまる）