フランスのセックスワークってどうなってるの?パリ政治学院の研究者、エレン・ルバイさんによる解説

2024.03.31

フランスのセックスワークと法律について、パリ政治学院の研究者、エレン・ルバイさんにインタビューしました!
Part.1では、フランスのセックスワークはどうなっているのか聞きました。
(Part.2「フランスのセックスワークに関する法律『買春処罰法』はどんな法律か?」、Part.3「フランス買春処罰法がセックスワーカーの仕事と生活に及ぼした影響」もぜひご覧下さい)

以下、動画の字幕テキストです。


はじめまして、Hélène Le Bail (エレン・ルバイ)と申します。

フランスの研究者で、パリの政治学院でお仕事をしています。私がSWASHのメンバーと一緒に研究のプロジェクトに参加して、その協力をするのがとても楽しみで嬉しいです。

フランスでの状況の紹介から始めます。多くの国々のように、特に先進国に見られますが、大体の人々がネットアプリやネットでの求人を使い、セックスワークをしています。

そうやって、客との接触やアポイントの予約を取り付ける事ができます。

フランスでは売春に使われている有名なサイトがいくつかあります。

フランスの特徴を言えば、そのようなサイトは実際法律によって禁じられています。そのため、客との予約を取る事に使われているアプリやサイトを二つのカテゴリーに分ける事ができます。

一つ目はセックスワーク用のサイトやアプリが合法な国々のサーバーに接続されているサイトやアプリです。

例えば、ドイツなどのサーバーに接続されています。

それらからのアクセスや使用が規制されるように、きちんと、反売春活動の対象になっています。その目標は、そのサイトやアプリの経由で売春ができなくなる事です。

二つ目は、一つ目と違って、公にセックスワークと売春のためにあるサイトやアプリではないのです。

それらのサイトやアプリでは、一般の求人や別のサービス(例えばマッサージ)、又はお金が関与しない接触の求人として偽装されています。

そのようなサイトやアプリも、フランスで売春を撲滅しようとしている警察機関にコントロールと監視される事もあります。

とにかく、人々が求人などを通して、様々な働き方を使い、セックスワークをしています。

自分の自宅で働く人々、又は、客の住宅に訪問し働く人々など、もちろんホテルやセックスワークのために借りている部屋や場所でセックスワークをする人々がいます。

実際は、フランスの法律に従って、唯一の法的な問題を起こさない働き方は、自分が所有する物件で、つまり自分名義の物件で働く事です。

賃貸や共有された場所で働く場合、その活動は完全に合法ではありません。

インターネットを使う事が、現在のフランスでの主なやり方になっています。

と言っても、多様性があり、人々の仕事は様々です。例えば、料金も一律ではなく、大きく異なります。

路上売春と同じような料金もあり、それは大体一回の接触で30ユーロ(約4800円)ぐらいですが、もっとも高くて、エスコートサービスの料金、又は、高級サービスの値段もあります。それは1時間が300ユーロなど(約5万円)、一泊か1日全体が1000ユーロ(約16万円)以上になります。

しかし、インターネットを使ったセックスワークがあるのと同時に、客との接触が直接に公共空間で行われている路上売春 (立ちんぼ)と呼ばれているセックスワークもあります。

路上売春と言われるもので、そのまま道端で行われていることがあり、それはフランスの色々な町の色々な近所、又は町の外回り、郊外エリアなどで行われる事もあります。

特にパリの場合は、パリの端にある二つの森林公園があります。

その二つの公園の中でセックスのサービスが多く売られている何個かの場所がある事で有名です。

そして、田舎にもセックスワークのために知られているエリアと道路があります。

それらは同時に住まいの場所とセックスワークの場所でもあり得ます。

その上で、多分、日本にないと考えられるフランスのもう一つの特徴は、郊外と田舎などのように少し離れたエリアにあるバン (自動車)の使用です。

大抵は、自分のバンで、時には借りているバンの中でセックスワークの仕事をするという事です。

先述した通りですが、セックスワーカー自身が所有するバンを使うのは、法律が認めている範囲内で、合法に仕事ができる事になります。それはフランスの特徴です。

日本と異なっているもう一つのフランスのセックスワークの特徴があります。

それは、日本だけではなくて、ドイツ、スイスやベルギーのように、セックスワークが色々な方法と手段で 合法にされている国々より、フランスでは、店内で行われているセックスワークが極めて少ない事です。

店内のセックスワークというのは、例えばスペインのように、クラブ内でする仕事、又はマッサージサロンでの売春という働き方の事を指します。

フランスでは、それらの働き方が禁じられ、最も監視されているので、実際とても少ないです。具体的に言うと、セックスワークをすることが禁じられているのではなくて、店の持ち主や管理者がそれらの場所で性的なサービスを提案することが禁じられているのです。

もちろん、禁止されているから存在しないとは限らないです。性的ービスが提案されるクラブやマッサージサロンもあります。

私は、日本での状況にはそれほど詳しくないですが、もう一つのフランスとの違いはもしかとすると、日本の風俗業界(キャバクラ、ソープランドなど)のそれぞれのお店が実は自立的に営業していて、店と店の関係が少ないという事です。

フランスでは、このような異なるタイプの場所で働くワーカー同士の繋がりが少ないと考えられます。 これでフランスにおいてセックスワーカーや、売春をしている人々がどのように仕事をしているかと、大まかのイメージを理解できたかと思います。

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